秋の高山祭(八幡祭)の屋台
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大八台
高山の屋台で最初の三輪屋台であり、黒塗りに金具を打った直径1.56mの最も大きな車である。唯一、中段が吹き抜けとなっており、お囃子(大八曲)の演奏をみることができる。
Point 1屋台の特徴
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重量と安定性のため、台輪の外側前方に大きな車をつけ、内側後方に小車をつけ回転が容易になっている。創建当初、工匠の光賀屋清七は初めて反りの大きな橋を渡る際にひっくり返るような気がして、布団を被って寝ていましたが、無事に橋を渡ったことを聞いて飛び起きて出たという話が伝えられている。
中段が吹きぬけとなっており、楽人が見えるようにし、以前はここで雪洞(ぼんぼり)を灯し、笛、太鼓、小太鼓、摺鉦による大八曲を優雅に奏し、囃子が響き渡るようになっている。
Point 2屋台の役割
- お囃子(大八曲)を演奏し、祭に華やかな彩を添える。
Point 3装飾の特徴
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切妻屋根には結界の注連縄があしらわれ、両妻には前方に櫻山八幡宮、後方に春日大社の神を表す大金幣束を祀っており、欄間から妻にかけて青龍と緑龍の彫が入れてある。
上段は、朱塗りの四本の柱、天幕は紫縮緬幕に六個の八咫の鏡が掛けられ、側面、後部の五箇所に五色の几帳が立てられている。
中段は、格天井、朱塗りの勾欄に六本の黒塗りの柱、緋羅紗地に注連縄文様の水引き幕、御簾を吊り、吹き抜けとなっている。
下段は、台紋をあしらった赤、黄、緑、白、黒の五色の堅幕が取り付けられている。
Point 4屋台曳きの装束
- 烏帽子、白丁(はくちょう)で曳く習わしになっている。
Point 5台紋と提灯
- 屋台の特徴である車を台紋としている。提灯は、下一之町通りは全て「和楽」となっており、提灯の両肩に屋台の台紋を付している。
からくり | 行われていない。 |
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見送り幕 | 見送り幕はない。 |
屋台囃子 | 大八曲 山王祭と八幡祭を間わず、多くの屋台組で「大八曲」を崩した「大八崩し」を演奏している。奏者の不足などから、長らく演奏されていなかったが、平成27年に約50年ぶりに復活した。 |