秋の高山祭(八幡祭)の屋台
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宝珠台
中段の勾欄部分に大きな宝珠を配し、屋根に大きな海亀が取り付けられている。想像で作られた海亀には耳がついている。
Point 1屋台の特徴
- 切妻破風屋根、四輪内板車、屋根昇降。中段の匂欄には四隅と中央に宝珠をあしらっている。また、木鼻のところには、瓔珞が吊り下げられ、白毛の房を配している。
Point 2屋台の役割
- 赤い緋羅紗幕をつけ、祭に華やかな彩を添えている。
Point 3装飾の特徴
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屋根には、二匹の亀が配置され、耳がついているので一般には「飛騨には海がなく、ウミガメを見たことがないので、想像で作ったところ、耳がついた。」などとされていたが、実はこの亀は、龍が生んだ九頭の神獣・竜生九子のひとつで、贔屓(ひき)といい、その姿は亀に似ている。
ある時、この亀が盗まれたことがあった。するとどこからともなく「宝珠台の亀は水を求めて川に入った」という噂が聞こえて来た。屋台組の者が探してみると、宮川に屋台の亀が入れられていた。後に神馬台組の者のいたずらとわかったというエピソードが残されている。
Point 4屋台曳きの装束
- 大梃子2人、陣笠・陣羽織・カルサン・黒足袋草履。曳子16人、亀甲紋足軽笠、宝珠紋付上衣、青海波模様カルサン、黒足袋草履。大梃子の装束はなく、曳子の装束と同じである。
Point 5台紋と提灯
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創建年代未詳、組内の記録によると安永の頃(1764~1780)には既にあったと思われる。当初、下段勾欄の前面に1個、側面に3個づつの宝珠を金・青・赤・白・紫・黒の各色に染めて飾り、宝珠台と名付けられた。
この屋台の台紋は、4種類あって、屋台蔵2・提灯・法被とそれぞれ異なる台紋が使用されている。提灯の両肩についているものが正式とされている。
からくり | 現在は行われていない。 「小鍛冶」という人形が飾られていたというが不明。 |
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見送り幕 | 見送り幕はない。 |
屋台囃子 | 楽器は笛・太鼓・締太鼓を使用し、「高い山」と雅楽により出た「蘭陵王崩し」の2曲を、子供は減少しつつも伝承している。 |