秋の高山祭(八幡祭)の屋台
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鳳凰台
下段には正面と左右に大型の彫刻を配しており、高山祭屋台の中では最大の大きさを持つ。
名工谷口与鹿の設計で、弟子の浅井一之の作といわれる「谷越獅子」の名称で呼ばれている。
Point 1屋台の特徴
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切妻破風屋根、四輪内板車、屋根昇降。
戻し車が前後に二つついている。屋台中段の木鼻には、きらびやかな瓔珞と白毛の房が下げられ、中段上部にはボタンの花の色彩彫刻が目を引く。また、中段の瓔珞に使われている青い房が背景の赤い緋羅紗幕と見事なコントラストとなっており、豪華さを際立たせている。
Point 2屋台の役割
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赤い緋羅紗幕、下段には名工谷口与鹿と浅井一之の手によるケヤキ板の一枚彫刻を配しており、高山祭の屋台彫刻では最大の彫刻とされ、祭に華やかな彩を添えている。
また、見送り幕は2枚あり、試楽祭と本楽祭とで架け替える習わしになっている。
Point 3装飾の特徴
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上段屋根部分には大型の金の鳳凰。中段部分には緋羅紗幕の前に装飾が施されており、地の赤に浮き出るデザインに。
下段にはケヤキ作りの谷越獅子と呼ばれる名工の彫刻が施されている。
Point 4見送り幕
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この屋台には本見送りと替見送りの2枚がある。
1枚は、鳳凰の綴織で柚原雙松(清水麓松の弟子)が下絵を描き、西陣で仕上げたもの。
もう1枚は西村五雲作の墨絵の龍。
Point 5屋台曳きの装束
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大梃子2、陣笠・陣羽織・カルサン姿、草履はき。
小梃子4、陣笠・黄土色の陣羽織・カルサン姿、草鞋はき。
綱曳き16は貝笠・上衣(黄土色地、背に台紋・腰に波崩し、白抜き)・カルサン・草履はき。役割によって装束が異なるので、子どもたちは大梃子の装束に子どもの頃からあこがれている。
Point 6屋台囃子
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かつては笛3人、太鼓締太鼓各1人、摺鉦3人で「大八くずし」を演奏していたが、平成になって子どものお囃子として復活。
現在は、子どもたちが屋台に乗って道行の奏楽を奉仕している。祭礼開始前に必ず神社本殿で奉納を行っている。
Point 7台紋と提灯
- 古来中国で四神(鳳凰(朱雀)、亀(玄武)、竜(青龍)、虎(白虎))と共に四瑞(いいことがある四つの動物)として尊ばれた想像上の瑞鳥=鳳凰の正面から見た部分を図案化したものである。
からくり | 行われていない。 |
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