秋の高山祭(八幡祭)の屋台
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神馬台
他の屋台のような緋羅紗幕を使わず、般若の刺繍を配したミツウロコの幕を用いている。正面には鏡を二つ配し、屋台の四方には、四神(朱雀、白虎、玄武、青龍)をあしらった剣旗を掲げ、般若の刺しゅうと共に、一層勇壮な雰囲気を醸し出している。
Point 1屋台の特徴
- 切妻破風屋根、四輪内板車、屋根昇降
Point 2からくり
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現在は行われていない。
かつては「高砂」という名称で呼ばれており、謡曲に「高砂」があるのでそのからくりが行われていたと思われる。文政9年に鳩峰車組に高砂人形を譲り、現在もその人形が保管されている。文政13年までの間は休台したが、その後、神馬人形を購入して、徐々に屋台を建造していったと言われている。
Point 3屋台の役割
- 他の屋台には見られないミツウロコ紋の地に般若の刺しゅうが周囲に五つめぐらされており、他の屋台とは趣の異なる装飾となっている。屋台中段の四隅に剣旗があり、それぞれ方位を示す四神(朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)、青龍(東))が表されており、これは、四方の邪気を払うものであると考えられる。
Point 4装飾の特徴
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一般の屋台が中段に赤い緋羅紗幕を用いているので、赤地に金を施したイメージがあるが、この屋台はミツウロコ状の青幕に般若の刺繍を施した幕を施しているので全体的に青いイメージの屋台となっている。
金の瓔珞が上段勾欄から下げられており、他の屋台にはない装飾が施されている。
Point 5見送り幕
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見送り幕はないが、屋台の中段勾欄四隅に朱雀・白虎・玄武・青龍の四神旗を配している。
この柱は下段から中段に突き抜けており、その先端に青龍刀の飾りがつき、その下に四神旗がつけられている。
Point 6屋台曳きの装束
- 大梃2、小梃2は陣笠をかぶり、黄色の陣羽織姿で、赤色の腹当をつけている。曳子は凡平笠、背にミツウロコ紋、肩に轡繋ぎ文白抜きの紺色の半纏をまとい、緑色のカルサン・腹当てをつける。
Point 7台紋と提灯
- 享保三年(1718)の祭礼行列の「高砂」が現在の神馬台である。文化九年(1812)高砂人形を鳩峰車組に譲り、4年後の文化13年に神馬人形を買い入れた頃から神馬台と呼ばれるようになった。神馬の「馬」という漢字を崩したものを台紋としている。
屋台囃子 | かつては、雅楽の「越天楽」を崩したと言われるお囃子があった。昭和40年には神社雅楽部による篳篥独奏を録音しテープで流してきた。しばらく姿を消していたが、近年、組の人たちにより復活。 |
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