春の高山祭(山王祭)の屋台
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鳳凰台
外観は地味であるが、螺鈿や七宝が使われるなど、細かい部分にお金がかかっている屋台。
飛騨の屋台では唯一鉾を付けている屋台。大きくなったがゆえに、町の屋根にぶつけないよう高欄がスライドする構造を持っている。
現在は町を練り動くときは高欄を広げ、蔵に入っている時のみ高欄を引っ込めている。
Point 1屋台の特徴
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構造は下段に七宝地に生彩色の麒麟の彫。上段の縁を中段欄間の部分と共に引き込む仕掛けがある。
これは高山最大の屋台のため、軒の低い高山の町並みの庇による破損を防ぐ目的である。また、この屋台だけ唯一屋根に鉾を付けており、鉾までの高さを考えると最大の屋台である。
Point 2屋台の役割
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14日・15日には屋台が曳き揃えられる。
夜には提灯を付けて夜祭に参加。昼間とは違った雰囲気を醸し出す。
Point 3装飾の特徴
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屋根中央部に赤木白毛の長い鉾をたて、根部に緋羅紗の屋根覆いをまとっている。赤黒黄3色の大幕はオランダ古渡りの珍しい毛織りといわれる。
全体に堅牢で、金具も目立たなくして木材の美しさを強調している。狭い道路の通行に備え、上段蛇腹形支輪が伸縮するようになっている。
Point 4見送り幕
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見送り 和蘭古渡り。
実は、見送り幕の裏のところに、龍の絵が隠されている。
Point 5屋台曳きの装束
- 半衣は紺地に白く台紋を染め抜いたもので、カルサンは草色に花紋白抜き。黒足袋。
Point 6天井絵
- 木枠に和紙を貼って、天井は開閉式となっており、上の鉾を屋根に上って曳行中にも外せるように工夫されている。ここには龍の絵がないが、見送り幕の裏側に龍の絵が描かれている。
Point 7台紋と提灯
- 提灯には台紋の鳳凰を正面から見たものが図案化されたものを使用している。
からくり | 行われていない。 |
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屋台囃子 | 囃子は「大八崩し」を笛・太鼓・締太鼓で演奏する。 かつてはテープで代用していたが、近年は組の子どもと女性が演奏する。 |