春の高山祭(山王祭)の屋台

麒麟台

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谷口与鹿の「唐子群遊」と呼ばれる白木彫刻や村山群鳳の彫刻の競演が素晴らしい屋台。
車輪は外御所車の形態をなしており、きらびやかさが見事な屋台。

屋台の特徴

Point 1屋台の特徴

切妻破風屋根、四輪外御所車、屋根昇降。中段掛込に谷口与鹿の「唐子群遊」、中段匂欄には村山群鳳の「飛龍」の彫刻が素晴らしい。
見送り幕は中国の故事に基づいた絵が取り付けられている。
屋台の役割

Point 2屋台の役割

14日・15日には屋台が曳き揃えられる。夜には提灯を付けて夜祭に参加。昼間とは違った雰囲気を醸し出す。
装飾の特徴

Point 3装飾の特徴

下段の彫刻は名工谷口与鹿の「唐子群遊」という彫刻。
中でも目を見張るのは、透かし彫りの技法によって籠を先に彫り、隙間から中の鶏を彫ったもの。犬の鎖は一つ一つがつなぎ目がなく彫り上げてつながっている。また、お盆の鶴に水をやる子供の表情がかわいい。いずれも、わずか5センチほどの板をくりぬいて彫り上げてあるのが驚きである。
見送り幕

Point 4見送り幕

司馬温公が7歳の時のお話。ある時,司馬温公が友達と遊んでいたが、1人の子どもが誤って水の入った大きい甕(かめ)に落ちてしまった。皆があれよあれよと騒ぐがとにかく急ぎ助け出すのが先決。その時、温公はいきなり水甕を割って、中の友達を助けたという。
「器は人命より軽し」甕は財産を表す大切な物であるけれど、人の命はそれよりも尊いのが人間の命であるということを教えている。後に司馬温公は学問を修め資治通鑑二九八巻を著し、また政治家としても成功をしたとして知られている。
屋台曳きの装束

Point 5屋台曳きの装束

半衣は紺地に台紋の白抜きのもの。カルサンは黄色地に黒の龍文散らし。大梃子の装束は2種類あって、一つは黒漆笠に白で橙色の陣羽織。もう一つは赤に台紋を白抜きした陣羽織である。
天井絵

Point 6天井絵

外から見えないが「亮玉」の龍の絵が描かれている。
台紋と提灯

Point 7台紋と提灯

麒麟の顔を正面から見たものが図案化されて台紋として使われている。なお、橘組(神輿組)はかつて麒麟台組の一部であったために、麒麟台組と同じ提燈を使用している。
からくり 現在は行われていない。
かつては「よしの静」という名前で曳かれており、「義経千本桜」の静御前と忠信のからくりがあったのではないかとされている。
屋台囃子 曲目は「蘭陵王崩し」と「高い山」を、笛・太鼓・締太鼓で演奏を行う。近年、組の子供たちを指導して、子供たちによる演奏が行われている。

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