春の高山祭(山王祭)の屋台
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龍神台
春祭の中でからくりを有している屋台で、唐子と龍神のからくりで有名。
三十五本の綱を操るからくりは、龍神が現われるところでクライマックスとなり、紙吹雪と共に現れる龍神は観客の目を楽しませる。
Point 1屋台の特徴
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切妻破風屋根、四輪大板車。中段には木鼻などに飛龍の彩色彫刻が施されており、大変豪華な趣がある。
龍神のカラクリを持ち、謡曲「竹生島」の曲に合わせて唐子が壺(つづら)を持ち、最後にはその壺(つづら)から龍神が飛び出す仕掛けになっている。本楽の見送り幕は久邇宮朝彦親王の祭祀の歌が墨書されている。
Point 2からくり
- 三十五本の綱を操って龍神のはなれからくりが演じられる。これは、竹生島の龍神にちなんだもので、八尺余りの機関樋の先端に、唐子によって運ばれた壷の中から突然赭ら顔の龍神が壺を破って現れ、荒々しく怒り舞うという構成である。
Point 3装飾の特徴
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側面は極彩色の飛龍が木鼻の所にあしらわれており、そこから大きな羅網が下げられている。
緋羅紗幕の上には、水色の糸を使った瓔珞が見事。夜には屋根にも提灯をつけ、一層きらびやかに見える。
Point 4見送り幕
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この屋台には見送りと替見送りの2枚がある。
本見送り幕(本楽祭) 久邇宮二品朝彦親王書
替見送り幕(試楽祭) 望月玉泉筆 龍の絵
Point 5屋台曳きの装束
- 曳子は紺地に堅枠の総模様に背に台紋の白抜き。カルサンは紺地に茶色の堅粋模様。大梃子は赤の陣羽織をつける。
Point 6天井絵
- 外から見えないが昇竜が描かれている。明治時代初期の高山の絵師「垣内雲嶙」の作。
Point 7台紋と提灯
- 提灯は台紋の龍の3本の爪が玉を持った形を図案化したものになっている。
屋台の役割 | 春祭りの屋台でからくり奉納が行われる屋台の一つ。 14日・15日とも決められた時間にからくり奉納を行い、観客の目を楽しませてくれる。 |
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屋台囃子 | 囃子は「陵王崩し」を笛・太鼓・締太鼓で演奏する。組員が組の子ども達を指導して演奏が続けられている。 |