春の高山祭(山王祭)の屋台
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三番叟
春祭りでからくりが現存する3台の屋台の一つ。
童子が三番叟の曲に合わせて舞いながら扇と鈴を聯台から持ち、その後面箱が開き、童子が顔を伏せ翁へと変身するからくりは絶妙。
Point 1屋台の特徴
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切妻破風屋根、四輪内板車、屋根昇降。三番叟の人形が橋樋に載せられており、からくりを奉納する。
見送り幕は「寿」の文字を刺繍したものである。
Point 2からくり
- 25条の細綱で操るからくりがある。童形の三番叟人形が所作を演じつつ、橋樋の先端へ移行した聯台上の扇子と鈴を持ち、面筥に顔を伏せ、翁の面を被り、謡曲「新謡」に和して仕舞を演ずるという構成である。
Point 3装飾の特徴
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中段の匂欄は四隅四本の柱に両側面に各2本を加え8本とし、一段と複雑にした十八の間に黒の竹屋町を張り、それを鼓に観世波を金色で描いたものにして、波の白彫をあしらっている。
屋根には一対の鳳凰があり、中央に擬宝珠。機関樋の先にカラクリの三番叟人形がついている。
Point 4見送り幕
- 赤のビロード地に「壽」の文字を配し、その文字の所に花と鳥が刺繍されている。昭和41年大改造。
Point 5屋台曳きの装束
- 黒漆塗りの丸笠、黒に「翁」の文字を白く染め抜いた法被を着け、下は緑地に菖蒲図柄を白く染め抜いたの軽襂(カルサン)姿で屋台を曳く。大梃子は、赤の陣羽織と軽襂(カルサン)を着た素晴らしい装束である。
Point 6屋台囃子
- 道行は現在ではテープで流しているが、三味線・締太鼓・鼓で構成されたとても賑やかなものである。からくりの時には、近年では子どもたちによる締太鼓と鼓・掛け声で「ハー、ヨーイ」の後に締太鼓と鼓で掛け声を掛け、謡曲「三番叟」を奏でている。
Point 7天井絵
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外からは見えないが昇龍の天井絵が描かれている。
こんなところに火伏の絵が掲げられている。
Point 8台紋と提灯
- 恩雀(おんじゃく)と言った台名時代に雀をモチーフにして台紋が考案されたと思われる。
屋台の役割 | 春祭りの屋台でからくり奉納が行われる屋台の一つ。 屋台の曳行が行われるときには、神楽台に次いで他の屋台に先んじて曳くことが習わしになっている。これは、「三番叟」が謡曲の中で一番最初の曲として演じられることにちなんでいる。 |
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