春の高山祭(山王祭)の屋台
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石橋台
春祭りでからくりが現存する屋台の一つ。
明治期に風紀を乱すとして中止されていたが、近年復活。女性が石橋の舞を舞い、最後に獅子舞へと変身し、元に戻るカラクリが見事な屋台。
Point 1屋台の特徴
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切妻破風屋根、四輪内輪車。中段には谷口与鹿の弟子浅井一之の獅子の彫刻が見事である。
見送り幕は京都のペルシャ絨毯をあしらった見送り幕となっている。
Point 2からくり
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からくり人形は長唄石橋物のうち、「英執着獅子」を取り入れたものである。濃艶な美女が踊っているうち、狂い獅子に変心し、また元の姿に戻り両手に牡丹の花を持って万歳千秋と舞い納める構成である。
明治25年に風紀上よくないと中止になっていたが、昭和59年に復活された。
Point 3装飾の特徴
- 中段高欄の龍は、谷口与鹿の弟子浅井一之の作。下段の獅子彫刻は、村山勘四郎(民次郎)の作と伝えられるが、どちらも全部完成しなかった。昭和の修理の時に朝鮮の段通を見送り幕にした時、後面の彫刻を側面に持ってきた。
Point 4見送り幕
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昭和の修理の時に朝鮮製の織物の見送り幕を見つけ、取り付けたとされる。
この柄は、祇園祭の鉾につけられているものと同じ柄のものが使われている。これはいわゆる段通と呼ばれる中国絨毯の流れを汲むものである。
Point 5屋台曳きの装束
- 紺地に朱の台紋を染め付けた着物に、カルサンは紺地に菊唐草の白抜きの物を使っている。
Point 6天井絵
- 外から見えないが4枚の模様の入った絵が描かれている。
Point 7台紋と提灯
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日吉宮」とは、日枝神社の別称で、日吉=豊臣秀吉の事を指す。日の文字を鳩の絵を使って図案化してあり、工夫が凝らされている。
なお、弦上組はかつてこの屋台組の一部だったことがあり、独立した時に違う提灯にした。
屋台の役割 | 春祭りの屋台でからくり奉納が行われる屋台の一つ。 14日・15日とも決められた時間にカラクリ奉納を行い、観客の目を楽しませてくれる。 |
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屋台囃子 | 囃子は「大八崩し」を笛・太鼓・締太鼓で演奏する。かつては子どもが演奏していたが、近年はテープで代用している。 |